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8/11〜12 ユニット3階 フルーツたっぷり 進化型⁉︎かき氷

猛暑が続き、台風も数が増していますが、皆様どうお過ごしでしょうか?

高麓では、高齢者福祉業界、介護業界により多くの若者に魅力を感じて頂きたいと
8月11日〜12日に「2Daysインターンシップ」を開催し、
この日は常葉大学の2年生の学生さんが参加してくださいました。

2日間にわたり、「お客様の望む暮らし」を食の観点から実現する企画。
今回は「望むおやつ」のレクリエーションを立案から実施までを学生さん主体に職員と一緒に行い、
ユニット3階のお客様にもご協力頂きました。

1日目に、お客様との会話を通じて、「どんなおやつが食べたいかな?」と気持ちを引き出し
2日目に、実際にお客様と一緒におやつを作って楽しむレクリエーションを行いました。

老人ホームに足を踏み入れることが初めてという学生さん。
フロアに行って、実際にお客様にお会いすると…とても緊張している様子。

そんな学生様の緊張を感じたのか、
M様「お姉さんはどこから来たの?」「今いくつ?」「わっかいね〜!」
O様「ここはね、みんな優しくしてくれるから大丈夫だよ。」
H様「私はね、耳の聞こえが悪いの。こっちからの方が聞きやすいかも。」
と実習ではない学生様ということも理解していただき、より優しく声をかけてくださいました。

学生様からも、自然とほろほろ微笑みが出てくるようになり、勇気を振り絞って
・今日の体調はどうですか?
・ここの暮らしはどうですか?
・どんなものを食べたいですか?
等とM様、O様、H様に会話の中でそれぞれ質問し、想いを引き出すことができました!

お客様の心優しい言葉や表情が、学生様にとって安心に繋がったと思います。
短い時間の中で、学生様の中でも声量や質問の工夫などチャレンジして成長できたことは、
お客様のサポートあってこそと職員も感動しました。

お客様から伺ったなかに
「さっぱりしたものが食べたいやあ。」
「私は果物が好きでね。生の果物が食べたいね〜。」
「みかんやパイナップルが好きだよ。」
等のご希望、また夏を感じていただける空間にしたいな、という想いから
学生さんと職員で話し合い、1つの企画に辿り着きました!!

それは…
「「 進化型かき氷 」」
ただのかき氷ではなく、フルーツいっぱいに使ったかき氷にしよう!と決まりました。
高麓が大切にしている”自分らしさ”を考え、フルーツやシロップなどもお客様の好みに盛り付けられる工夫も忘れずに、企画に盛り込みました。
「さっぱりしたものが食べたい」「果物が食べたい」そんな願いを叶えるおやつレクリエーションです。

学生さんと共に、企画、準備、イメージトレーニングをし、「お客様に喜んでもらえるかな?」と想像をしながら迎えた当日。

空間ごと楽しんでいただきたいと、ポスターやメニュー表、ひまわりや「氷」の旗など用意し、
ハワイアン系のBGMを流しました。
学生さんと一緒に、お客様に楽しんでいいただけるように考えたアイデアです。
お客様に「これから何が始まるのかな?」とワクワクする気持ち、楽しみにしてもらう気持ちを少しでも感じていただけると、
脳に前向きな刺激が伝わって脳の活性化にもつながります。

会場の雰囲気作りができたら、続いては、フルーツのカット。
これは、O様とH様にも手伝っていただきました。

キウイやパイナップルは盛り付けやすいように、小さいサイズに切って頂きます。
指先が固くなっていたり、「右手が使えないけど大丈夫かな?」等と不安な気持ちがあったりしましたが
学生さんが「おさえます」とまな板が動かないように支えていてくれたり、
切りやすいようにフルーツの向きを変えてくれたりと、
お客様と学生様、職員と2人3脚(応援してくださったお客様や職員を含めたら、10人11脚!?)で、盛り付け用のフルーツの準備ができました。

準備ができたら、ついに〜 Let's かき氷 Time !

T様は1番乗り。ご自身でかき氷機を回してゴリゴリと削りました。結構、力が必要なかき氷作り。
これも良い機能訓練になりますね。
ご自身で氷を削るには少し大変そうな方には、お客様に好みの量を伺いながら学生さんが氷を削ってくれました。

氷が削れたら、シロップを選びます。
メニュー表も参考にしながら、どの味のシロップにしようか選びます。
今回は、「レインボー」という変わり種シロップもあったので、2色以上のシロップで彩る方もいらっしゃいました。

次に、フルーツをトッピングします。
どれをトッピングしたいか、どれくらいの量トッピングしたいかは全てお客様におまかせ。
「パイナップルがあるね。嬉しいや。」
「みかんも!缶詰のみかんは美味しいだよね。」
と好きなフルーツがを見て、目を輝かせるH様。

O様は「生の果物を食べたい。」と仰っていただので、フルーツ全部のせ。
体調やご病気をご自身で配慮して、この日のために食事の量などを整えてくださったそうです。
それだけ楽しみにしてくださったこと、とても嬉しく思います。

学生さんとお客様も
「どれくらいにしますか?」
「あともう1個」
「これくらいですか?」
「ありがとう」
と1日目はぎこちなかったやりとりも、自然とスムーズさが出てきました。

完成したかき氷は、お席で、お客様と学生さん一緒に召し上がりました。
「美味しい!」
「冷た〜い」
「ブドウは少し酸っぱいけど、みかんが美味しいね。」
など様々に感想が出てきました。

皆さんで召し上がった後、O様から学生さんへ感謝の言葉が。
「今日のために色々企画してくれてありがとう。私、とっても嬉しかった。」
と涙ぐみながら感謝を伝えてくださいました。

ご協力してくださったH様も
「美味しかったよ。このパイナップルが良いだよね。」
味にはちょっと厳しいH様にも楽しんでいただけたようで、満足げな笑顔。

寒がりなH様を気にかけてくださっていた学生さん。
かき氷を食べて少し体が冷えたため、職員が温かいお茶も用意してくれました。
学生さんの優しい視点に職員も優しい気持ちになりました。

かき氷作りを終え、2日間のインターンシップも終わりを迎える頃、
学生さんと共に、O様、H様のもとへお礼を伝えに挨拶に伺いました。

「まだ若いからね。これからなんでもできる。これからも頑張ってくださいね。」
とお客様から学生さんへ向けた温かな言葉。
「ありがとうございました。」
と学生さんからお客様へも感謝の気持ちを伝えられました。

O様とH様はじめ、ユニット3階のお客様の優しい心、温かな言葉を学生さんに向けてくださったこと、本当にありがとうございます。