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2023年3月30日 ショートステイ 特別養護老人ホーム

高麓では、桜の咲く時期になると、すぐ横にある坂本川の桜並木をお客様と見に行くのが毎年の恒例になっています。
本館３階では、桜咲く春を室内でも感じられるように「フロアでも桜を咲かせたい！」とアイデアが上がり、お客様と一緒に貼り絵の作品を作ることになりました。

「今から皆さんで桜を咲かせてください！」
突然の職員の誘い文句に
「えーなになに？」
「どういうこと？」
と興味津々なお客様。

土台となる、青空にそびえる桜の木を事前に準備しておき、職員が作った花びらと葉っぱをお客様に貼っていただきます。

花びらや葉っぱに糊を付ける、糊を広げる、貼る場所を選ぶ、貼り付けて押さえる…
「あなたのここ淋しいから貼った方がいいんじゃない？」
とお客様同士協力する場面も見られました。
高麓で過ごすお客様には、手先が器用な方も不器用な方も、目が良い方も悪い等様々な特徴を持った方がいます。
お互いに助け合うことで共同生活が成り立っています。私たちもお客様からも学ばないといけないですね。

今回の貼り絵の作品作りでは、指先を動かす機能訓練や五感を刺激させる効果もあります。
どこに貼ろうか、色の具合はどうか、など脳の活性化にも繋がります。
また、「桜を咲かせよう！」というゴールに向けて皆さんで１つの作品を完成させることは、
今回のように協力し合ったり、雑談交えながら行ったり、他の方との交流の機会も生まれます。

あるお客様が貼っていると「綺麗ねえ」と別の方が話しかけ、自然と会話が生まれることも。
糊を使うので、いつの間にか肘に桜が付いてる、なんてお茶目な場面も貼り絵あるあるです。
思わず笑顔が生まれてほっこりします。
楽しさも綺麗な桜を咲かせる良いエッセンスになりますね。

そして…
ついに…

完成！！

青空にピンク色の桜が満開に咲きました。
「これは私の桜だよ！」と自慢げにおっしゃる方も。
温かい作品ができあがったと思います。皆さんの協働あってこそです！

出来上がった作品を見て、皆さん笑顔になっていました。
室内ですが、フロアに「桜」も「笑顔」も咲かせることができました。
春らしい柔らかいピンク色がフロアに加わると、春の暖かな陽気まで感じられそうです。

外で見る桜も綺麗ですが、自分達が作った桜の下で美味しいもの片手に桜見するのも良いですね。
これからも、季節を感じられるような空間作りや活動を考え、お客様に楽しんでいただけるよう取り組んでいきたいと思います。