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7/14〜18 本館2階 焼津温泉足湯

2023年7月18日 特別養護老人ホーム

「やいづ温泉」

7月のある日から、「やいづ温泉」と書かれたポスターをフロアで目にするようになりました。
何かイベントがあるようです。どれどれ…?

本館2階では、7月14日から18日にかけて
地元 焼津の入浴剤(やいづの湯)を使用して足湯を楽しんで頂くイベントを企画しました。

普段よりちょっと特別な生活空間の中で、足湯に浸かってご自身の好きな飲み物を飲みながら
他のお客様とのコミュニケーションや職員との会話を楽しむ機会となったら良いな、という職員の思いから実現したこの企画。
1日だけの開催ではなく、5日間かけてお客様全員に楽しんでいただきました。

寄ってらっしゃい 浸かってらっしゃい 「やいづ温泉」開催の日

タオルを使用してのれん風にしたり、外の風を感じられるよう中庭の窓を開けたり、みんなが知っているような音楽をかけてリラックス出来るようにし、雰囲気作りにもこだわり準備万端!

職員は焼津名物「魚河岸シャツ」を着て、お客様にはそれぞれの方の温泉スタイルに合わせて、首にかけたり膝にかけたりして、足湯に浸かっていただきました。

ゆったりとした時間のなか。
他のお客様や職員と歌を歌ったり、昔の焼津温泉の話を聞く事が出来たり、井戸端会議のような空間が生まれました。

「黒潮温泉は新しい。昔は中村屋だよ。」
「足湯ではなく、焼津温泉に行った方がいいよ。」
「外の風が気持ちがいいね〜。」
などなど、普段ベッドで過ごす時間が多い方もリクライニング型車椅子に座って足湯に浸かり、リラックスした表情を観ることができました。

「やいづ温泉」のお供に用意したのは、飲み物。
味の異なるジュースやコーヒー牛乳等を用意し、お客様1人1人、ご自身で選んでいただきました。
ご自身で選ぶ、決めることは、満足感も上がります。

職員の間では、昭和の銭湯のイメージからか「温泉といえば、コーヒー牛乳!」と認識していましたが、
意外とパインジュースが好評で驚きました。
さっぱりした甘酸っぱい飲み物が、体に染みるのかもしれないですね。

中には、入浴が苦手なお客様もいらっしゃいましたが、足湯はどうかな?と試してみますと…
足湯も苦手な様でした…・
この発見もある意味、一緒に楽しめることを新たに探す良いきっかけです。

普段車椅子で生活しているお客様が多い中、ベンチに座ってゆっくり過ごすことができたことも今回のGoodポイント。
ベンチに座って足湯でリラックスして、会話を楽しんで、そうすると段々と喉も渇いてきます。
普段水分摂取になかなか気が進まない方でも、好きな飲み物を用意し、飲みたくなるような工夫をすることで
自然と水分摂取ができました。   

また、今回この企画をして発見したGoodポイントがもう一つ。
普段から、足湯は疾患の治療・予防のために行なっているのですが、普段の時と違い、焼津の温泉の素を使用したからか、血行が良くなった方が多いように感じました。

今回の「やいづ温泉」、前もって足湯イベントを行うポスターを作製し、お客様の目に入る所に掲示したことで
わくわくする気持ちを味わっていただけたようです。
「あと、何日?もう少しだね。」
と日付を意識して過ごされる方もいらっしゃいました。

普段の足湯よりも血行が良くなることも実感できたので、イベントとして行うだけではなく、
普段から足湯をする機会を設けることが可能か、足湯をいろいろ試していくことが可能か考えて行きたいと思いました。