4/19ユニット１階 春のガーデニング
「これはね、百合っていうんです。ほら、良い香りがするでしょ。お姉さん（職員）もかいでごらん。」
フロアにお花が飾ってあると、S様はお花に近づいていつもその香りを楽しみ、花の名前を教えていただきます。
その時の表情はとても柔らかく、温かい目をしていて、S様の優しい人柄を感じられます。
昔から園芸や土いじりが好きだった。そんなS様に高麓のミッションである「最期まで自分らしく生きる」が提供できるよう、
職員と一緒に始めたガーデニングの様子をご紹介させていただきます。
S様は花や植物を愛しておられ、その生育に対し、職人気質なご性格もあってか、
植物に関わる際には「これはこうすると良いよ。」「これは○○って言ってね。」と詳しくお話ししてくれます。
こちらに入居してからも、浦田農園や外の川沿いへ出向いて自然に触れる機会がありました。
その際の会話や表情を見るたびに
「S様のために高麓で一緒に園芸をしていきたい。」
職員さんたちからそんな声が上がり、ガーデニングを始めることになりました。
S様には、私たち職員の指導・監督をお願いしたところ、嬉しそうに快諾いただきました。
まずは、プランターに土を入れます。
「だいたいこれくらいですか？」
とS様に確認をしながら土を入れ…
S様が量を見ながら、土を均していきます。
その都度、S様に一つずつ教わりながら進めていきます。
そして、今回植えるのは
●マリーゴールド
●ミリオンベル
●サフィニア
の３種類。
綺麗な花弁が咲くように優しく窪みをつけていきました。
作った窪みにそっとマリーゴールドを置き
根元に優しく土をかぶせます。
S様に指導を頂きながら、途中手伝っていただきながらミリオンベルとサフィニアも同様に植えていきました。
さあ、出来はどうでしょう？
今回植えた３種類のお花にはそれぞれこんな花言葉があります。
●マリーゴールド ・・・ 可憐な愛情、健康、真心
●ミリオンベル ・・・ あなたといると心が和む
●サフィニア ・・・ 咲きたての笑顔
お客様に心身ともに健康でいてもらえるよう、これからも真心込めたケアをしていきます。
また、花を愛でるS様の表情からはご家族に対しても向けられる表情の愛情深さを感じ、いつも和ませていただいています。
花を咲かせた時にはどんな表情を見られるでしょうか？
お花を植えたプランターはベランダに置き、他のお客様にも協力していただきながら花の水やりをしていこうと思います。
これから花が咲くまでの経過が楽しみですね。
S様と一緒に植えたお花は、他のお客様と協力して育てることでお客様同士の交流も広がったり、
生活の中でお客様に役割を感じていただくことも兼ねています。
自分で育てるからこそ愛着も湧き、日々の生きがいや自発的な行動にもつながります。
花で「四季」が感じられるのも生活の楽しみになります。
「入居したら、楽しみがなくなったり、できないことも増えるんでしょうか？」
できないことばかりではありません。
どうしたら、できること・好きなことを続けていただけるか、今後も毎日の楽しみや日課として形にしていきたいと思います。
