高麓ミッション「最期まで自分らしく生きるを増やす」

「山梨出身でお墓が向こうにある。死ぬまでにもう一度いきたいけど無理だよね」

高麓に入所されて間もない頃に、近藤さん(仮称)がおっしゃいました。

 近藤さんは自宅に居た頃から体を思うように動かすことができず、痛みの為に10分と座っている事が出来ませんでした。

 山梨のお墓までは、片道3時間はかかります。

 認知症になったから、体が思うように動かなくなったから、だれかの手を借りなければ暮らしていく事が難しくなったから、だから、わがままを言ってはいけない・・・?

 そんな事はありません。

 孫の名前を思い出せなくても、今いる場所がわからなくなっても、体が思うように動かなくても、本当は誰もが最期まで自分らしく暮らしたいと考えています。

そして私たちは、誰にも最期まで自分らしく暮らして頂きたいと考えています。

 「なんとしても近藤さんの夢を叶えたい!」

まずは10分しか起きられなかった時間をスタッフがお手伝いしながら伸ばしていきました。15分、30分、1時間、2時間、3時間と近藤さんの起きていられる時間は少しずつ増えていきました。

そして、お墓までの道のりを調べ、ご家族の理解と協力を得ながら思い出のお墓まいりの計画を立てていきました。

 半年後、近藤さんは山梨のお墓の前で手を合わせていました。その傍らで高麓のスタッフも静かに手を合わせていました。

 わたしたち高麓のミッションは行きたいところも、会いたい人も、食べたいものも自分で決める。当たり前の暮らしを全ての人が最期まで送られる。そんな社会を目指し、価値ある介護サービスを創造していくことです。

 そして、介護を必要としている方々と介護にかかわる人々の価値を高め、高麓に関わる全ての人を幸せにします。